サブスクリプションとは|具体例と共に徹底解説!

定額で見放題や使い放題などのサービスをよく目にするようになりました。これらはサブスクリプション(通称サブスク)と呼ばれるサービスです。サブスクリプションの定義と魅力について解説します。

サブスクリプションとは

サブスクリプションとは、新聞や雑誌の「定期購読料」や「予約購読」などを意味する言葉です。大辞林によると以下のように定義されています。

製品やサービスなどの一定期間の利用に対して、代金を支払う方式。

―出典:大辞林 第三版

つまり商品やサービスに対して、その都度お金を払って買うのではなく、月額などの定額制で、商品やサービスを「利用」したり購入したりする方式です。

今では雑誌や新聞などに限らず、映像や音楽、車、家、ソフトウェアなどさまざまな商品やサービスが、定額制で提供されています。

何がスゴいの?サブスク

サブスクリプションの魅力の一つは、一昔前はお金持ちしか許されなかったような状態を、月額契約した瞬間から実現できるということです。

例えば映像や音楽ソフトの豊富なコレクションをいつでも視聴できるようにしたり、何台もの車を次々に乗り換えたり、常に最新の高額なソフトウェアを使ったりするには、高いお金を投資して、それらを「購入」する必要があるというのが、昔の常識でした。

今ではサブスクリプション契約をするだけで、そのような「大量のモノ」や「高級なモノ」を購入した人が到達できるような状態を、すぐに実現できます。

サブスクリプションのおかげで、わざわざ高いお金を払ってモノを購入しなくても「利用」できるようになったのです。

将来的にサブスクリプションが当たり前になったら、大量のコレクションを集めたり、高級なものをいくつも持ったりしている人が、若者から「なんでサブスクにしないの?」と言われてしまう時代がくるのかもしれませんね。

定額サービスとは違う?

よくある疑問で「サブスクと定額サービスの違いは?」というものがあります。

これは、違うものというより、「定額サービスの中にサブスクリプションが含まれる」というのが答えです。

定額サービスは、毎月一定料金を払って利用するサービス全般のことなので、サブスクリプションが含まれます。

ほとんどの定額サービスがサブスクリプションだといってもいいのですが、スマホやインターネットの契約、リース契約など、あまりサブスクリプションとは呼ばれないサービスもあります。とはいえ、それらもサービスの内容としてはサブスクリプションです。

つまり実質は、ほぼ同じ意味です。つまりサブスクリプションは、定額サービスの新しい呼び方といってもいいでしょう。

リースとの違い

リースとは、車やO.A.機器、重機などの高額な商品を、業者に依頼して購入してもらい、それを月額制などの契約で借りるというものです。

購入した商品の所有権はあくまでも業者にあるので、利用者はそれを所有しているわけではなく、あくまでも借りているだけです。モノを購入せずに「利用」するという意味では、リースもサブスクリプションの一種だといえます。

リースは契約の縛りが厳しいことが多く、通常は短い期間で解約すると違約金が発生しますが、サブスクリプションの方が短期間で契約変更しやすく、他の商品に乗り換えやすい契約形態になっていることが多いです。

とはいえ乗り換えしやすいリースも存在するため、リースもサブスクリプションの一種だといっても差し支えないでしょう。

レンタルとの違い

リースの話が出たので、「レンタルとサブスクリプションの違い」についてもまとめておきます。

レンタルとは、何かを「借りる」サービス全般のことを差すので、サブスクと重なる部分もあれば、重ならないところもあります。

つまり「サブスクのレンタル」もあれば、「サブスクではないレンタル」もあるということです。

サブスクではないレンタル」には、CD・DVDのレンタルや、レンタカーなど、1日や1週間など短い期間で借りるサービスが該当します。

サブスクのレンタル」とは、家具を月額制で借りられるサブスクリプションなど、定額制のレンタルサービスのことです。

サブスクのメリット

サブスクリプションサービスには、どのようなメリットがあるのでしょうか。ユーザーにとって魅力となる主なポイントを3つ紹介します。

メリットに関する詳細は、以下の記事にもまとめていますので、参照してください。

何がメリット?サブスクリプション|ユーザーにとっての魅力とは

選び放題!取り換え放題!

サブスクリプションの大きな魅力の一つは、商品やサービスを交換しやすいことです。

失敗しないようにじっくり選ぶということがなくなり、気軽に利用してみて、気に入らなければ気軽に変更できるわけです。新商品に交換することも気軽にできます。

例えば動画や音楽、本などのコンテンツ利用し放題のサブスクリプションを利用すれば、「面白くなかった」「好みに合わなかった」という失敗を恐れずに、過去の名作から最新作まで大量の作品にチャレンジできます。

車やソフトウェアのサブスクリプションを使えば、買い替えるために高いお金をかけなくても、新しく発売される車や、最新のソフトウェアをどんどん利用することだって可能になるのです。

分割払いより気軽

高いモノを分割払いで購入する場合と比較すると、サブスクリプションは気軽に解約できるというメリットがあります。

クレジットカードなどを使って分割払いやリボ払いで購入するということは、借金をして買うということです。買ったものをすぐに手放したり買い替えたりしても、毎月の支払いが残ってしまいます。

つまり「住宅ローンを組む場合と、賃貸住宅の違い」に似ていますね。ローンだと引越ししても借金が残りますが、賃貸はそもそも借金していないので、気軽に引越しできるというメリットがあります。

同じようにサブスクリプションも、解約した場合に借金が残らないというメリットがあるわけです。

経費にしやすい

サブスクリプションは、利用したり借りたりすることに料金を支払うので、経費に計上しやすいというメリットがあります。

例えば個人事業主が、節税を兼ねて経費で車を買う場合、そのすべての金額を一括で経費にできるのではありません。購入にかかった金額を、毎年少しずつ計上していくことになります。いわゆる「減価償却」です。つまり1年目の負担が大きくなってしまいます。

しかし車のリースなどのサブスクリプションなら、最初に大きな金額を払う必要がなく、そもそも車を借りているだけなので、毎月の支払をそのまま経費にできます。1年目の負担が大きくなることなく経費にできるというメリットがあるのです。

サブスクのデメリット

もちろんサブスクリプションは、メリットばかりではありません。商品やサービスを、その都度「購入」する場合と比較したデメリットについても解説します。

解約すると利用できなくなる

購入した商品はずっと所有できますが、サブスクリプションで利用している商品やサービスは、解約すると利用できなくなるという点がデメリットです。

つまり、サブスクリプションは商品やサービスを利用するために毎月の利用料を払い続ける必要があります。

購入した場合なら、最初に大きな金額を払ってしまえば、その後はお金を払う必要がありません。この点も、住宅ローンと賃貸の違いと一緒ですね。

あまり使わない人は割高

サブスクリプションで利用しようと思っているモノやサービスに、今まであまりお金を使ってこなかった人は、結果的に出費が増える可能性があります。

例えば、せいぜい映画のDVDを月に1本レンタルする程度の人にとって、月額500~2,000円程度の動画見放題サービスは割高でしょう。動画を観る機会を増やせばお得ですが、サブスクリプション契約後もあまり利用することがないなら割高になります。

また自分の収入と相談して、毎月いくらまでサブスクリプションに消費できるかを考えることも大切です。

サブスクリプションの事例

どんなサブスクリプションサービスがあるのか、具体的な事例をいくつか紹介します。

動画見放題

「U-NEXT」「Amazonプライム・ビデオ」「Netflix」など、定額で動画見放題のサービスがいろいろありますが、これもサブスクリプションサービスの一種です。

月額500~2,000円ほどの定額で、映画やアニメ、ドラマなどの映像作品が見放題になります。

レンタルビデオやDVD購入では、失敗しないようによく選ぶ必要がありますが、見放題サービスなら、どんどん新しい作品に挑戦できるので、さまざまな作品に触れられるのがメリットです。

お気に入りの作品を「また観たい!」という場合にも、またお金を払う必要がなく、配信している作品は何度でも視聴できます。

詳しくは以下の記事を参照してください。

動画見放題のサブスク15社を分類して徹底解説!

音楽聞き放題

動画だけでなく「Apple Music」「Amazon Music Unlimited」「Spotify」など、定額で音楽聴き放題のサービスも多くあります。

動画見放題サービスとほぼ同じ仕組みで、失敗するリスクを恐れず、どんどん新しい音楽に挑戦できるという魅力のあるサービスです。

ネット上にある音楽データを聴く「ストリーミング再生」だけでなく、スマホなどの端末に「ダウンロードして視聴」することもできますから、スマホの通信量を節約しながら利用することも可能です。

本や雑誌の読み放題

「Kindle」などの電子書籍ストアでは、定額で本や雑誌が読み放題というサービスがあります。

読めるのは電子書籍に限られますが、このサービスも、「本選びに失敗するリスクを恐れずにどんどん読める」という、サブスクリプションの魅力が発揮されるサービスです。

読めるのは主に雑誌ですが、ハウツー本や小説などもあります。

アプリ・ソフトウェアのサブスク

購入すると高額なアプリやソフトのサブスクリプションも人気があります。

AdobeのPhotoshop(フォトショップ)やIllustrator(イラストレーター)などの高価なソフトウェアが月額制で利用でき、使わない月は解約して、また再開するという使い方も可能です。

Adobeのソフトといえば、プロのクリエイターが使う高級ソフトばかりで、1つのソフトに数万から十数万円払わないと使えないというのが昔の常識でした。今では月額5680円(税抜)で、全てのアプリが使えてしまうというプランまであります。

さまざまな高級アプリが、サブスクリプションでお手軽に使えるのが主流になりつつあるわけです。

車のサブスク

車のサブスクリプションにはさまざまなパターンがあり、「カーリース」や「カーシェア」なども含まれます。

カーリースなどのサブスクリプションは多くの場合、3年以内に解約や乗り換えをすると違約金が発生するなどの縛りがありますが、分割払いよりも気軽に乗り換えできるのが魅力です。

カーリース系のサービスは高級車の方がお得感が出やすいので、ボルボやトヨタのレクサスなどのサブスクリプションサービスが充実しています。

カーシェアは、車を所有せず、使う分だけお金を払うというサービスで、レンタカーのサブスクリプションのような位置付けです。

毎月1000円ほどの定額料金に加えて、15分200円など距離や時間に応じた追加料金を支払うだけで、ガソリン代コミで使えます。

詳しくは以下の記事を参照してください。

車のサブスクリプションとは?|カーリースやレンタカーとの違いも解説

家具のサブスク

人気ブランドなどの家具を定額でレンタルできるサービスがいくつかあります。

家具を購入するよりも、家具を交換しやすいのがメリットです。気分に合わせて、定期的に家具をそっくり取り換えるという使い方もできます。

アパレル系のサブスク

「メチャカリ」など、アパレル系のサブスクもさまざまな種類があります。

高級ブランドの服やバッグ、時計などを、購入せずに定額制で借りて、使わなくなったら返却できるという便利なサービスです。

あれこれと服を買いすぎて、家のクローゼットに入りきらなくて困るという問題も、サブスクリプションなら発生しにくくなります。

古い服がどんどんたまるということがなく、どんどん次の新しい服に挑戦できるというのが魅力のサービスです。

ドリンクのサブスク

コーヒーやお酒などのドリンク類が自宅に定期的に届くというサブスクリプションも、さまざまな種類があります。

コーヒーのサブスクリプションでは、豆が定期的に届くだけでなく焙煎マシンのレンタル料もコミなど、ドリンク関連の機器が付いてくるサービスもあります。

月額で定期的にミネラルウォーターが届いて、サーバーも付いてくるウォーターサーバー系のサービスも、ドリンクのサブスクリプションの一種ですね。

飲食店のサブスク

飲食店でも、さまざまな定額制サービスがあります。

従来の飲み放題や食べ放題も広い意味ではサブスクリプションですが、それを月額制で提供したり、月額会員には特別な割引を提供したりなど、いろいろなパターンのサービスが増えています。

特定の飲食店を頻繁に利用する人にとっては、割引サービスの新しい形として利用できますね。