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音楽サブスクを始めるかどうかを検討するうえで、「音質はどうなのか」は、気になるところです。サブスクによって、音質に違いはあるのでしょうか?
当ページでは、高音質な、ロスレス・ハイレゾ・空間オーディオ対応のサブスクについて紹介します。そもそも音楽サブスクごとに「音質の違いがあるのか?」という点も解説しているので、ぜひご参照ください。
音楽サブスクによって音質に違いはある?
音楽サブスクはいろいろありますが、サービスによって音質に違いはあるのでしょうか?結論からいうと、通常音質で使う分には、基本的にどのサブスクも音質に違いはありません。
音楽サブスクでは一般的に、通常音質は「MP3」と呼ばれるデータ形式で配信されています。「サブスクAのMP3は質が低くて、サブスクBのMP3は高音質」といったことはなく、データ自体は同じものです。
Apple Musicだけは「AAC」と呼ばれる形式で配信していますが、MP3とAACの音質は同等とされているので、どの音楽サブスクも通常音質の違いはないといえます。
とはいえ音楽サブスクによっては「ロスレス」「ハイレゾ」「空間オーディオ」など、通常音質とは違う「高音質な音源」を配信しています。つまり高音質な形式の音源があるかどうかによって、音質の違いを比較することが可能です。
音楽サブスクの音質の違いを比較する3つのポイント

音楽サブスクの音質を比較するには、通常音質を超える高音質なデータ形式があるかどうかを見る必要があります。音質の違いを生むポイントは以下の3つです。
非圧縮で聴ける「ロスレス」に対応しているか
1つのポイントは、圧縮されない状態で聴ける「ロスレス」という方式に対応しているかどうかです。
通常音質の「MP3」や「AAC」は、CD音源よりもデータが圧縮された状態で配信され、再生する際にも圧縮前の状態に戻すことはできません。このタイプを「非可逆圧縮」もしくは「ロッシー圧縮」と呼ばれます。
一方の「ロスレス」は、圧縮した状態で通信して、再生するときに「圧縮前の状態に戻して」再生することが可能です。このように元に戻せる圧縮形式を「可逆圧縮」もしくは「ロスレス圧縮」と言います。
ロスレス対応の音楽サブスクなら、圧縮されていない状態で再生できるので、CDと同レベル、もしくはそれ以上の音質が楽しめます。
ロスレスのデータ形式はいくつかありますが「FLAC」というデータ形式が主流です。Apple系は「ALAC」(Apple Lossless)が使用されます。
CDを超える「ハイレゾ」音源があるか
CDを超える「ハイレゾ」という音源があるかどうかもポイントです。
ハイレゾとはデータ形式のことではなく、元々の録音レベルを示す「サンプリングレート」が、CDよりも高い音源のこと。サンプリングレートが高いほど、元々の音を忠実に録音しているとされます。
サンプリングレートが高い音楽データは、それだけデータ容量が大きくなります。CDのデータ容量には限界があるため、あまりに音質を高くすると入りきらなくなってしまいます。そのため、CDの音質についても、ある程度はサンプリングレートの妥協をする必要ありました。
デジタル配信ならCDのように容量の上限がないため、CDよりも高いサンプリングレートを実現できるわけです。まさに「配信ならでは」の、高音質な音源だといえます。
ただし、もともとのサンプリングの時点でハイレゾで録音している必要があるので、一部の楽曲でしか利用できない点には注意が必要です。
空間オーディオ音源の有無
ドルビーアトモスをはじめとする「空間オーディオ」の音源があるかどうかもポイントです。
空間オーディオとは、従来のステレオのように音を「左右」に振り分けるだけでなく「上下」「前後」など全方向に振り分けて、全方向から音が来るような音楽体験ができるデータ形式です。「ヘッドフォンをしているのに、耳の外から音が聞こえるような感覚を味わえる」といわれています。
空間オーディオの代表的なデータ形式は「ドルビーアトモス」です。
ステレオとは違った立体的な音質を体験してみたいなら、空間オーディオ音源のあるサブスクを選びましょう。
ただし、こちらもサブスクで配信されている一部の楽曲しか対応していないのが基本です。
ハイレゾ・ロスレス・空間オーディオ対応の高音質な音楽サブスク比較表

では具体的に、高音質な音楽サブスクはどこなのでしょうか。ロスレス・ハイレゾ・空間オーディオなどの高音質データ形式に対応している5つのサブスクを紹介します。
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上記5つのサブスクの特徴を、以下に詳しく解説します。
音質が選べる「Amazon Music」
| 月額料金(税込) | 1,180円(Unlimitedプラン) |
| ロスレス | |
| ハイレゾ | |
| 空間オーディオ |
Amazon Music には幾つかのプランがありますが、月額1,180円の通常プラン「Amazon Music Unlimited」で、高音質な音源が利用できます。
CD音質と同等のロスレス音源「HD」と、ハイレゾのロスレス音源「ULTRA HD」の2つがありますが、両方とも同じプランで再生OK。ドルビーアトモスや、ソニーの空間オーディオ形式「360 Reality Audio」の楽曲もあります。
ただしハイレゾと空間オーディオは、一部の楽曲だけしか利用できません。
ちなみに、格安プラン「Prime Music」なら月額600円(税込)で利用できますが、ロスレス・ハイレゾ・空間オーディオは利用できません。
つまり安いプランからでも始められるので、音楽サブスクが初めてという人は、標準音質のプランから始めてみてもいいでしょう。プランを変えたときに音質の違いが比較できて、面白いかもしれません。
学生がお得「Apple Music」
| 月額料金(税込) | 1,080円(個人プラン) |
| ロスレス | |
| ハイレゾ | |
| 空間オーディオ |
Apple Musicも、標準的な「個人プラン」でハイレゾ・ロスレス・空間オーディオの曲を再生できます。
Amazon Musicと同じように、CDレベルの「ロスレス」と、CDを超える「ハイレゾロスレス」の2種類があります。
月額580円(税込)の「学生」プランでも、ハイレゾ・ロスレス・空間オーディオの曲を再生可能です。
こちらもハイレゾ・空間オーディオを利用できるのは、一部の楽曲のみです。
新たにロスレス対応した「Spotify」
| 月額料金(税込) | 1,080円(Standardプラン) |
| ロスレス | |
| ハイレゾ | |
| 空間オーディオ |
Spotifyは無料でもスキップ制限がないなど、手軽に利用できることから世界的に人気の高い音楽サブスクです。2025年9月よりロスレスに対応し、高音質でも再生できるようになりました。
ロスレスで再生するには、Standardプランなど有料プランへの加入が必要です。
洋楽が中心「Deezer」
| 月額料金(税込) | 1,280円(PREMIUMプラン) |
| ロスレス | |
| ハイレゾ | |
| 空間オーディオ |
Deezer(ディーザー)は、フランス発祥の音楽サブスクです。2017年に日本にも上陸しました。邦楽は少ないものの、豊富な洋楽がハイレゾ(HiFi)で配信されています。
ちなみに「HiFi」とは「High Fidelity=高再現性」を意味する言葉で、単に高音質であることを大まかに示す用語です。音楽の「データ形式」を示す技術的な言葉ではありません。
曲の購入もできる「Qobuz」
| 月額料金(税込) | 1,280円(ソロプラン) |
| ロスレス | |
| ハイレゾ | |
| 空間オーディオ |
Qobuz(コバズ)はフランス発祥の音楽配信サービスで、ストリーミングの「聴き放題」だけでなく音源の「購入」もできることが特徴です。お気に入りの曲を、「CDよりも高音質で」購入したい場合にぴったりのサービスですね。
サブスクだと、曲のデータが「自分のものにならない」というデメリットがありますが、購入なら「CDよりも高音質なデータを所有できる」のがメリットです。
ちなみに国内企業が運営していたハイレゾ音源の購入サイト「e-onkyo music」は、2024年にこちらのサービスに統合されました。フランス発祥のサービスですが、日本でも利用可能です。
高音質サブスクに必要な機器は?

高音質の音源は「ロスレス」「ハイレゾ」「空間オーディオ」の3種類がありますが、それぞれ再生するためにどんな機器が必要なのでしょうか。それぞれ詳しく見ていきましょう。
ロスレスで再生する方法
ロスレス形式を再生できるかどうかは、圧縮したデータを元に戻せるかどうかによります。つまりプレーヤーの問題なので、スマホ・PCなど再生するデバイスがロスレス形式を扱えるかどうかがポイント。イヤホン/スピーカーは基本的に関係ありません。
最新OSの入ったAndroid・iPhoneなら、基本的にロスレスに対応しています。iPhoneはアップルの公式サイト、Androidは、その機種のメーカーやスマホ会社の公式サイトなどを確認してみましょう。
パソコンについても、古いOSだとできない場合がありますが、最新OSの入ったWindows/Macなら基本的に対応できます。
ロスレス対応かどうかは、「FLAC」のデータ形式を扱えるかどうかで確認できますが、記載が無くても、再生できることがあります。
ハイレゾ音源を再生する方法
ハイレゾ音源については、スマホ・PCなどの再生デバイスとイヤフォン(スピーカー)の両方が対応している必要があります
ハイレゾ対応かどうかは、「Hi-Res AUDIO」という金色のマークが記載されているかどうかで判別できます。またネット通販の商品説明に「ハイレゾ対応」「ハイレゾ:〇」などの記載があるかどうかでも確認することが可能です。
また再生デバイスについても、ハイレゾ音源を扱えるか確認する必要があります。ただし対応していない場合でも、外付けの「USB DAC」という装置を取り付ければ再生できることがあります。
空間オーディオを再生する方法
空間オーディオについても、スマホ・PCなどの再生デバイスとイヤフォン(スピーカー)の両方が対応している必要があります。
最新スマホは対応していることが多いですが、古い機種だと非対応の場合があります。例えばiPhoneの場合、空間オーディオを再生できるのは「iPhone 7 以降」です。
参照:空間オーディオをサポートしているモデル – Apple サポート
イヤフォン・スピーカーについても、「ドルビーアトモス対応」など、空間オーディオを再生できるモデルを使う必要があります。
対応モデルの代表例は、Appleの「AirPods(第三世代以降)」などです。
まとめ
どの音楽サブスクも、通常音質では「MP3」「AAC」のいずれかの形式で音楽を配信しており、音質の違いはほとんどありません。
ただし一部の音楽サブスクでは、「ハイレゾ」「ロスレス」「空間オーディオ」など高音質なデータ形式に対応しています。
対応しているサブスクは以下の5つです。







