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飲食店・ホテル・ジムなどでスポーツを配信するには、どのようなサービスを契約すればよいのでしょうか。テレビ中継をそのまま配信することが可能なのでしょうか。
当ページでは、飲食店などの店舗で集客のためにスポーツを配信する「2つの方法」と、「法人契約できる動画配信サービス」をご紹介しています。
「どういった場合に許可が必要か」といった注意点や、パブリックビューイングの開催方法についても解説しています。
店舗でスポーツ配信・上映するメリット

飲食店などの店舗でスポーツを配信・上映することで、次の3つのメリットが期待できます。
- 新規顧客の獲得
- 客単価の向上
- リピーターの増加
それぞれ詳しく見ていきましょう。
新たな客層の獲得
スポーツ上映を行うことで「スポーツが見られるお店」として認知され、これまで来たことがない客層の来店が期待できます。
多くのライバル店があるエリアでは特に、何かしらの「強み」がないと選ばれることは難しいでしょう。スポーツ上映を導入することで他店との差別化ができ、選ばれる可能性を高めることになります。
大きなスポーツイベントがあるときには特に、大きな集客効果が期待できるでしょう。
客単価の向上
店内でスポーツを上映することで1人あたりの滞在時間が長くなり、注文が増えることで客単価アップが期待できます。
スポーツにちなんだセットメニューを展開するなど、スポーツ上映を利用して客単価を上げるアイデアをいろいろと考えることが可能です。
リピーターの増加
店舗でスポーツ上映を行うことで、リピーターが増える効果も期待できます。
スポーツ好きが集まることで、「スポーツ仲間と集まる、いつものお店」として利用され、定期的な利用者が増えるといった効果です。
スポーツが観られることで顧客満足度が高まり、「お気に入りの店」としてリピーターが増える可能性もあります。
店舗でスポーツ観戦サービスを提供する2つの方法

飲食店などの店舗でスポーツ観戦サービスを提供する方法としては、次の2つがあります。
テレビ放送をリアルタイムで上映する
テレビのスポーツ中継も、権利関係に十分に注意を払えば上映できます。ただし録画したものを流すことはNGで、リアルタイムでの上映しかできません。
許可を得なくても上映できるケースもありますが、スポーツバーなどの集客のために上映する場合は基本的には許可が必要です。詳しくは「店舗でスポーツを上映・配信する場合の注意点」で解説しています。
許可が必要な場合、上映するための申請を自力で行う必要がある点が、テレビ放送を上映する場合のデメリットです。
一方、次に紹介する「動画配信サービス」なら、許可を得る方法を含め、店舗での上映に必要な手続きについてのサポートを受けられます。
動画配信サービスを上映する
動画配信サービスの一部は、店舗で上映するためのビジネス用プランが用意されていることがあります。
通常のプランだと店舗での上映はできませんが、ビジネス用プランならスポーツバー・ジム・ホテル・インターネットカフェなどで上映することが可能です。
ビジネス用のプランでも、上映の仕方によっては権利元への申請が必要になるケースもありますが、「どういったケースで申請が必要か」「どこに申請すればよいか」など、分からないことがあれば担当者のサポートを受けられます。
具体的な動画配信サービスは次に紹介します。▼
法人契約・店舗で上映できるスポーツ配信サービス一覧
▼サービス名をタップして詳しい説明に移動。
DAZN(ダゾーン)
料金(税別) | 年間17万2,500円~ |
対象とする主な業種 | 飲食店/ホテル/インターネットカフェ/ショッピングモール/スポーツジム など |
- 【サッカー】明治安田Jリーグ、AFCチャンピオンズリーグ、ラ・リーガ、リーグ・アン
- 【野球】プロ野球
- 【モータースポーツ】F1(全レース)
DAZNはスポーツに特化した動画配信サービスで、「DAZN For Business」という店舗向けのプランがあり、飲食店やホテルなど幅広い業種で導入できます。
料金は店舗の業種によって異なり、例えば「飲食店向けのプラン」は次のとおりです。
飲食店向けプランの種類 | 料金(税別) |
---|---|
小規模飲食店 (収容人数20名以下) | 年間172,500円 (12ヶ月契約必須) |
中規模飲食店 (収容人数21名以上) | 年間345,000円 (12ヶ月契約必須) |
J SPORTS
料金(税別) | 非公開(要問合せ) |
対象とする主な業種 | スポーツジム/量販店/複合施設/ホテル/オフィス/学校 など |
非公開
J SPORTSは、野球・ラグビー・ロードレース・バドミントンなど、幅広いスポーツを配信する動画配信サービスです。
法人契約(業務視聴契約)が可能で、スポーツジムなど幅広い業種で導入できます。法人契約で配信されているスポーツの内容は非公開で、問い合わせが必要です。
J SPORTSはJ:COMなどの「ケーブルテレビ」や「スカパー!」の契約者向けにも提供されていますが、そういった契約がなくてもインターネット環境さえあれば利用できます。
U-NEXT(ユーネクスト)
料金(税別) | 非公開(要問合せ) |
対象とする主な業種 | ホテル/商業施設/スポーツバー など |
非公開
U-NEXTはスポーツに限らず、ドラマ・アニメ・映画などが見放題の動画配信サービスです。サッカー配信に特化したプランの「サッカーパック」が、法人向けに提供されています。
個人向けのサッカーパックでは、プレミアリーグ(イングランド1部)、ラ・リーガ(スペイン1部)、ウィメンズ・スーパーリーグなどを配信していますが、法人向けの配信スポーツの詳細は非公開です。
法人向けプランの価格も非公開なので、問い合わせて確認する必要があります。
店舗でスポーツを上映・配信する場合の注意点

店舗でスポーツを上映する場合には、次の2点に注意しましょう。
テレビ放送を営利目的で上映する場合は許可が必要
テレビ放送のスポーツを無許可で上映できるのは「非営利」の場合のみです。
著作権法上は次のとおりで、非営利の場合には上映できるとされています。
営利を目的とせず、かつ、聴衆又は観衆から料金を受けない場合には、受信装置を用いて公に伝達することができる。…(後略)
どのようなケースが「営利目的」かは明確に決まっていませんが、例えば飲食店などでスポーツ観戦ができることをウリにして集客した場合には、視聴料金を取らなくても「営利目的」に当たるとされています。
そのためスポーツバーなどで上映する場合には、テレビ局などに申請して許可を得る必要があります。
当ページで紹介した店舗向けの動画配信サービスを使って上映する場合には、規約の範囲で営利目的での利用が可能です。
パブリックビューイングは非営利でも許可が必要
パブリックビューイングの場合は、非営利でもスポーツ上映の権利元に申請して許可を得る必要があります。
どのようなケースをパブリックビューイングとするかは権利元のルールによって異なりますが、例えばNHKの場合、大型ディスプレイ・スクリーンなどで上映する場合にはパブリックビューイングとみなされます。
パブリックビューイングの申請先は基本的にスポーツ・大会の「主催者」ですが、放映権のある「テレビ局」などの許可が必要なケースもあります。
当ページで紹介した店舗向けの動画配信サービスを使ってパブリックビューイングを開催する場合には、一定の条件を満たせば許可がいらないケースもあります。どういったケースで申請が必要か、動画配信サービス会社に問い合わせて確認しましょう。
まとめ

バーなどの店舗でスポーツを上映する主な方法は、「テレビ中継を上映する」「法人向けの動画配信サービスを上映する」の2つです。
テレビを上映する場合、自力でテレビ局に申請などを行う必要があります。
法人向けの動画配信サービスなら、申請方法などのサポートを受けられるのでおすすめです。当ページでご紹介した「法人契約・店舗で上映できるスポーツ配信サービス一覧」を参考に、自社にマッチするサービスを探してみましょう。